「痛覚」でやっている年越しバトン。毎年参加させて頂いております。
昨年に引き続き、今年も少し早めに書いてしまおうと思います。
花図鑑(うたつかい32号)
花図鑑
わたし、も。もうそれ以上なにひとつ話したくない陽だまりでした
あたたかな雨ふるようなその雨を身体ぜんぶで受け取るような
沈黙を分類すれば色刷りの花の図鑑は閉じられぬまま
なんという激しい拒絶いま海は空より深い青色である
錆び付いた水門だからくりかえし両の鎖骨をゆっくりと圧す
テーマ詠
憎んでもいいよって言ってほしかった手首の骨を鎖はすべる
(題詠:「身につけるもの」)
テーマ詠は再録でした。