つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

私家版歌集「ヴァーチャル・リアリティー・ボックス」について

2017年11月に頒布開始した私家版歌集「ヴァーチャル・リアリティー・ボックス」についての情報です。

「コーポみさき」は小説化できるか ーー短歌と小説の叙述について

※この記事は角川短歌2018年11月号掲載の短歌連作及び第64回角川短歌賞選考座談会の内容を一部引用しています。

空は澄んでいた(うたつかい31号)

手を繋ぐことが唯一の抵抗と言われてしまいほどけずにいる 傘いっぽんで人を殺していく映画このひとさし指は人を消せるよ 見せ消ちのサイレン高く高く鳴り空の硬度は増してゆくのだ たなごころ空に広げる受容とはつまり欲望だろう、あなたの 行政を侍女と呼…

オーケストラ短歌ネプリ

オーケストラ短歌ネプリの寄稿作品です。 オーケストラの交響曲(ドヴォルザークの七番)の特定の楽器パートを担当、楽器奏者として歌を詠む、という企画です。ありそうでなかなかない企画だったので参加してみました。 なお完成したネプリには記載されてな…

東京歌壇9月9日

こんなにも足は震えるわたくしはとっくの昔に産まれてるのに 東直子欄選でした。ありがとうございます。

東京歌壇7月29日

でも眠る。両の耳から流れ込む涼しい夜はそのままにして 東直子欄・選でした。ありがとうございます。

ねむらない樹vol.1読者投稿

はばたきよ顔を上げたら吸い込んだすべての息を吐ききりなさい 野口あや子選、佳作でした。ありがとうございます。

東京歌壇7月8日

ながいながい伝言ゲーム明け方のわたしがわたしと手を繋ぐまで 東直子欄選でした。ありがとうございます。

なんてあかるい

Twitterで「#なんて明るいさよならだろう」という付け句タグが流行っていたので。 30首連作です。

東京歌壇6月24日

海なんて知らない僕の手のひらでいま燃えあがる貝の火の色 東直子欄選でした。ありがとうございます。

その器は欠けている(みずつき7)

その器は欠けている 海へ降る雨を日永に眺めれば火は一人称を知らないままで テーブルのペットボトルの紙コップななめのままに了承される 開かれて床に散らばるとりどりの そうかおまえもhydrangea 国会質疑書き起こしメモ読む昼休み台風の目は馬の目のよう…

東京歌壇5月20日

断面に盛り上がりだす水滴のわずかに纏う刃物の匂い 東直子欄特選でした。ありがとうございます。 東京新聞:東京歌壇 東京俳壇(TOKYO Web)

ひとつだけ(うたつかい30号)

ひとつだけ ひとつだけ、とねだった花にみえるから燃やしていない線香花火 トリ、メダカ、ロボット、サクラ、ライカ、ベルカ 名づけるほどにさみしくなった 色彩で話せるならばいまはもう菫色、の、濃淡ばかり ベランダに火薬の匂い残るころ燃えさしとして眠…

東京歌壇5月13日

飲み干したカップ下ろせば鳴る音の星座をつくるようにさみしい 東直子欄選でした。ありがとうございます。

東京歌壇4月1日

あ、梅が、もう咲いてるよと言うために俯けば液晶にはなびらの降る 東直子欄選でした。ありがとうございます。

Update failed. (バレンタイン二次創作短歌公募企画)

にんげんのうるさい身体もてあます目も肩も手も勝手に動く 血液に滋養を与へ、精神を補ふといふしよこらあととは たましひを補ふ菓子のあるならば奪はれることも これが心臓 美しくあれ鋭くあれと人に望まれし我等の如き西洋の薔薇 Update failed due to dat…

無題(poecrival3)

いつたい何をされてゐたのか分からねど誰にも言へず林檎を食めり バックラッシュ、フラッシュバックとふ言葉見ればしきりに飛沫のかかる

東京歌壇3月11日

青空の真下にひとり立つそんな作中主体に前にも会った 東直子欄・選でした。ありがとうございました。

都をどり短歌賞

長時間露光のなかに咲きいづるだらりの帯の金糸の刺繍 京都造形芸術大学文芸表現学科・上終歌会主催による「都をどり短歌賞」の題二つ「都をどり」「春」のうち、「都をどり」で大賞でした。ありがとうございました。 受賞作品は「都をどり」開催期間中のウ…

カタコンベの魔女

Twitterの#魔女集会で会いましょう、あるいは#魔女歌会タグに。

リップ・ヴァン・ウィンクル(角笛3)

リップ・ヴァン・ウィンクル もう二度と会わない知らないひとだから心置きなく手を振っていた それぞれの記憶の海の色合いをことばの中で混ぜ合わせては ポケットをひっくりかえすたぶんもう切符はとうに配られていた 習い覚えた異国の言葉になじめずになじ…

ワンダフルライフ(冬の星からこぼれる・再録)

ワンダフルライフ ストーブのまるい薬缶に手をかざすやがて頬まで結露が降りる 思い出はみな嘘だから幸福だ。薔薇のカップへ紅茶を注ぐ 真夜中の林檎の赤が透けてゆくわたしたち火をちゃんと使った でもあれは紙なんだってと月を指しきれいだねってそれでも…

創世記から(CDTNK短歌再録)

それぞれに神話を語り火を灯す OK,Google、創世記から ルンバにも進化はあって水掻きの名残のような地雷の記憶 あなたにはあなたの心拍数がありあなたの時間がある 手を握る

東京歌壇1月14日

夕立のあとの地面のにおいだよ裸足のようにあかるい空だ 東直子選でした。ありがとうございます。

今年作ったもの(2017)

2017年の活動記録です。 小説 花を贈る その他、超短編の公募企画にひとつ応募してました。 短歌 NHK短歌「ジセダイタンカ欄」「Border」(7首連作) Vuelta(アニポエvol.5 スポーツアニメ特集) 大夕焼・幻の棹(文フリポスカラリー・二次創作短歌連作) …

年越しバトン2017

「痛覚」でやっている年越しバトン。毎年参加させて頂いております。昨年に引き続き、今年も少し早めに書いてしまおうと思います。 ・2017年のこの一冊! という本を教えて下さい。(2017年発行でなくとも構いません。コミック可) 「屋根裏の仏さま」(ジュ…

あしたのタンポポ(文フリフリーペーパー再録4・コピペ短歌)

あしたのタンポポ かみさま くるはずのないあなたにはタンポポ光るきんのかんむり 三日月に指切りをして迷わない目が覚めたならぼくら大人だ ひとりなら得意なはずとふるえぬよう見渡す限りの思い出をくれ くい込んだ右手のシワの描いた絵の 今夜のことは忘…

太陽だった(文フリフリーペーパー再録3・コピペ短歌)

太陽だった 約束を どんな言葉を並べても今は雨さえ眩いばかり 忘れたくないから世界を讃えるよことば言葉 君が足りない 雨の狭間 両手で抱えきれなくて愛しかったことだけが真実 薄化粧した淋しさを抱きしめる山ほどの花どうもありがとう 愛なんてきっと神…

ごどーはいないね(文フリフリーペーパー再録2・コピペ短歌)

ごどーはいないね 待つばかりだけど開幕当面は透明なのは当然だから 全力でいっても所詮迷うから最小限でまわるプロペラ 背には花 絶頂はいまだけのものそいつは良いとお前は言って おれもお前も総集編とかないからさ素通りされてわらうしかない でもいつか…

運ぶ 揺らす(文フリフリーペーパー再録1・コピペ短歌)

運ぶ 揺らす 一人から恋は生まれるこんなにもみにくい夜が色づくなんて 白鳥とカラスがたぶん似てること虚構の街に風がふくこと 物心ついてからいつも泣きそうだこの世の誰にも意味なんてない 混ざるのは指だけだからいつかいつか見えなくなると君を揺らした…