2013-11-02から1日間の記事一覧
磔刑にされた絵皿は照らされて金の縁のみ静かに光る
それ以上何も言うなよ先の分かる歌詞だけずっと繰り返そうぜ?
氏神の記憶はすでに遠くなりわたしは庭の木々ばかり見る
笑い声響けば君は目を伏せる死期を悟った獣のように
何千の言葉費やされたのだろう埋め尽くされて空が見えない
永遠を示す八の字重ねつつ約束みんな守れなかった
秀逸な比喩の話を知らぬままダリヤは全て黒く染まった
衰える人を見ていたにんげんは夕焼けみたいに死にはしない
善いものになりたいのですくしゃくしゃとまだ花になるまえの花らは
ミッフィーのような顔して君はいつも駄目だのバツを怖がっている
商いを終えたからだをゆっくりと子どものように丸め おやすみ
受け入れるしかないものだ眠るとき目蓋の裏を泳ぐ白魚