2013-11-15から1日間の記事一覧
にぎやかな夜の嘲笑光りだしなくした犬歯うずきはじめる
重心を左に寄せて人を待つまた会うなんてあるのでしょうか
ばら色に霞んだ空を見送った地上はいつかいなくなる影
遠ざかる、また遠ざかる。誰の手も柔らかな熱を持たないゆえに
前進を出来ぬ自分を退けて窓を貫く目覚めの光
冬季鬱近付いてきて明るさは修復された絵の中にある
(悪い子だ)ずぶずぶ沈む温もりの底から上を見上げています
街灯が灯るよ。きみは今ひとり腕ひらめかせ魔術師となる
うっすらと目蓋に金の粉を刷き異国の夜は瞳を開ける
納得はできないままに頷けばほろほろと赤い木の実こぼれる
いたいいたいとさすり続ける良心のかたちは誰も知らないままで
水紋は広がり消えるめでたしで終わりへ向かうワルツのように
「史料では空は青かったそうです」博物館にこだまする声
星は夜に産み落とされるべきだろうそうでなければ淋しすぎるよ
笑え笑えそうだ得意気に歌うんだアンパンマンのマーチひとりで