つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

再録

おはなしを、あるいはエッセイの定義について(鏡の箱に手を入れる第六回(最終回)・再録)

伽鹿舎の主催するWeb文芸誌「片隅」へのエッセイ執筆についてはメールで依頼が来た。テーマや形態は自由、いつも書かれているような感じでお好きなことを……という文面を見て最初に思ったことは連載なんて自分にできるのだろうか、でも、一体何を書けばいいだ…

めばえちゃん、あるいは根無し草の善意について(鏡の箱に手を入れる第1回・再録)

突然だが、福島大学には「めばえちゃん」というゆるキャラがいる。 「めばえちゃん」は白い襟がついた明るいきみどりいろのワンピースを着ていて、おまんじゅうみたいなころんと白い顔をしている。鼻と同じ色をした茶色い目は閉じていて、多分笑っているのだ…

橋を渡る【アンソロジー寄稿・web再録】

短歌連作 橋を渡る(ZABADAK「五つの橋」に) 2016年5月頒布開始同人誌「There's a vison - A Tribute to ZABADAK-」(冬青・編)寄稿(ライナーノーツ) (一部旧かな遣いの誤りを修正。なお私家版歌集『ヴァーチャル・リアリティー・ボックス』には同連作…

草の心臓(第三十回歌壇賞佳作・再録)

第三十回歌壇賞に出した短歌連作「草の心臓」(30首)の再録です。 当該連作は『歌壇』2019年2月号に全首掲載されました。 連作はアイルランドの民謡などをモチーフにしているのですが、この度、当該連作について、日本アイルランド協会会報第106号の佐藤亨…

読書の夏、あるいは新宿紀伊国屋書店の医学事典について(鏡の箱に手を入れる4・再録)

読書の夏、あるいは新宿紀伊国屋書店の医学事典について (初出・webサイト片隅 2016/08/24掲載。一部加筆修正) ※掲載時期と合わせるため、blogの再録順は当初とは異なっています。