採用されました
SFウェブメディア「VirtualGorilla+」(バゴプラ)主催のオンラインSF誌「Kaguya Planet」に短歌連作「ぱんげあ」を掲載いただきました。 なおこちらは犬と街灯様主催の「島アンソロジー」提出作品でもあります。島アンソロジーは別途、紙媒体で発行予定です。…
ぬるい雨 頭皮を進む指先がふいに力を抜いて離れる 内山昌太選・佳作でした。ありがとうございました。
一斉に手を上げなさいきらきらとスノードームに明るい吹雪 テーマは雪でした。ありがとうございます。 うたらば|短歌×写真のフリーペーパー
まなうらをもやしつづけるまぼろしの炎よおまえのせかいはきれい 野口あや子選、佳作でした。ありがとうございます。
死者の名のひとつひとつに初夏の風あてるため正座するひと 東直子欄掲載でした。ありがとうございます。
焼け野原背負ったままで息を吐くほのびかりする満月がある 東直子欄 選でした。ありがとうございます。
第三十回歌壇賞応募作が候補作に、また第一回笹井宏之賞応募作が最終選考候補作になりました。歌壇賞応募作の「草の心臓」(連作30首)については30首全首が2019年歌壇2月号に、笹井宏之賞応募作の「くりかえし落日」(連作50首)については10…
ぐずぐずと紅茶に溶かす薔薇のジャム あなたも夕日も遠いほど良い 内山昌太選・準特選でした。ありがとうございます。
こんなにも足は震えるわたくしはとっくの昔に産まれてるのに 東直子欄選でした。ありがとうございます。
でも眠る。両の耳から流れ込む涼しい夜はそのままにして 東直子欄・選でした。ありがとうございます。
はばたきよ顔を上げたら吸い込んだすべての息を吐ききりなさい 野口あや子選、佳作でした。ありがとうございます。
ながいながい伝言ゲーム明け方のわたしがわたしと手を繋ぐまで 東直子欄選でした。ありがとうございます。
海なんて知らない僕の手のひらでいま燃えあがる貝の火の色 東直子欄選でした。ありがとうございます。
断面に盛り上がりだす水滴のわずかに纏う刃物の匂い 東直子欄特選でした。ありがとうございます。 東京新聞:東京歌壇 東京俳壇(TOKYO Web)
飲み干したカップ下ろせば鳴る音の星座をつくるようにさみしい 東直子欄選でした。ありがとうございます。
あ、梅が、もう咲いてるよと言うために俯けば液晶にはなびらの降る 東直子欄選でした。ありがとうございます。
いつたい何をされてゐたのか分からねど誰にも言へず林檎を食めり バックラッシュ、フラッシュバックとふ言葉見ればしきりに飛沫のかかる
青空の真下にひとり立つそんな作中主体に前にも会った 東直子欄・選でした。ありがとうございました。
長時間露光のなかに咲きいづるだらりの帯の金糸の刺繍 京都造形芸術大学文芸表現学科・上終歌会主催による「都をどり短歌賞」の題二つ「都をどり」「春」のうち、「都をどり」で大賞でした。ありがとうございました。 受賞作品は「都をどり」開催期間中のウ…
夕立のあとの地面のにおいだよ裸足のようにあかるい空だ 東直子選でした。ありがとうございます。
真夜中の林檎の赤が透けてゆくわたしたち火をちゃんと使える 高温で焼かれた記憶あたたかい赤い煉瓦の駅舎を抜ける 1首目が東直子欄特選、2首目が佐々木幸綱選でした。ありがとうございます。
学習性無力感のごとき雨はふり雨音のなか私は眠る 東直子欄・選でした。ありがとうございます。
現代詩手帖10月号の誌上アンソロジー連載企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」掲載・石原ユキオさんの俳句連作「四代目中村地球三郎第一句集『宙乗(スペース フライト)』より」の俳句詞書として拙訳による短歌「ほろぐらむ夢のあなたを手にかけてしんと明るむ愛と…
沈黙の重さ言葉の重さとを果実のように割れなくて手は 佐佐木幸綱欄・選でした。ありがとうございます。
夕焼けがはんぶん以上を占める窓ここでは雲は都心からくる 佐佐木幸綱欄・選でした。ありがとうございます。
かつて火が本を燃やしていたことの 真夜、風の音を確かめている 東直子欄特選でした。ありがとうございます。 東京新聞:東京歌壇 東京俳壇(TOKYO Web)
混ざるほど色は濁るものシスレーの点描の間のうつくしい白 佐佐木幸綱欄・選でした。ありがとうございます。
風船の糸は長くてどこかへとつながれている快楽 ゆれる 東直子欄・選でした。ありがとうございます。
木の燃える夢を見たからあなたへの言葉はみんな通じないだろう 濡れてゆくみどりよみどり石鹸が泡立つように泣く人だった ライナスの毛布みたいな朝焼けの沈黙 挽歌を信じそうだよ 指の爪ひとつひとつが鳥であり飛べと命じて色づけている 開けたってからっぽ…
中空の月など見てる顔をしてカーブミラーのわたしが曲がる 東直子欄・選でした。ありがとうございます。