2012-08-15 夕焼け うた 掌をどれだけ集めて勝てるだろう巨悪とやらにじっと手を見る 白桃を剥けば蝕む黒い種生まれた時はなかったろうに 祈りとは元は怒りであったのだ怒号流れて風風揺れるひとりだけ生き延びたような夕焼けがまだ続くので走って帰る 通り雨濡れだす君の髪の毛がひとまわり濃くなれば蝉声わたしこそ被害者であるという声は雨になったらきっと黒いの この星の反対側は昼間だと分かってしまう夜は短い 見たこともない夢だとか未来とか調教された通り歌うよ 右上の×の飛び石踏みながらマウスが告げる君は一匹