新製品並んだ棚は明るくて「古くなったら死ぬしかないの」
新雪と呼ばれることもなく水になったものらの名を考える
ハローハロー視界は真っ白なのですが無かったことにはならない、どうぞ
音も無き殉教 雪は窓の灯に身を投げました身代わりとして
まだ春はかなしいですかそうですか太陽は短調の角度で
短命な生き物の顔で笑ってる君は、君さえ生きてればいい
はんたい、と叫びし声が新たなる線を引きだす電線の下
星空が映り込むよう背を丸め眠れる君は光らない星
赤い花のせた角砂糖齧る私の中の雪解けの水
あれはみな兵器なんです息絶えた夜の底から仰ぎ見る虹
仮定せよ星の視界で見たならば二人は同じ電子の鎖