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つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

サルベージ・水になったもの

新製品並んだ棚は明るくて「古くなったら死ぬしかないの」

新雪と呼ばれることもなく水になったものらの名を考える

ハローハロー視界は真っ白なのですが無かったことにはならない、どうぞ

音も無き殉教 雪は窓の灯に身を投げました身代わりとして

まだ春はかなしいですかそうですか太陽は短調の角度で

短命な生き物の顔で笑ってる君は、君さえ生きてればいい

はんたい、と叫びし声が新たなる線を引きだす電線の下

星空が映り込むよう背を丸め眠れる君は光らない星

赤い花のせた角砂糖齧る私の中の雪解けの水

あれはみな兵器なんです息絶えた夜の底から仰ぎ見る虹




仮定せよ星の視界で見たならば二人は同じ電子の鎖

ポルタメント木霊していく声として貴方に溶ける私の素片