ファミマからおでんの匂い消え去って嘯くおまえ「永遠は無い 」
銀紙を開く音のみ聞こえきてそれを二人の心音とする
おしまいの紐が揺れだす帰り道「どちらが正しい生き方だろう」
絶対に桜の味じゃない菓子を押し付けあって何かを真似た
潔い死に方について考えるお前の気持ちはどうだっていい
グリコでは横顔がまだ見えるのでチヨコレイトを繰り返し出す
恋だとか分からぬと泣く木こりにはこのチョコをやる幸せになれ
あかぎれたその親指を見詰めつつ柔らかいもの全て憎んだ
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試みその2。
twitterでやっていたbl短歌タグのヴァレンタインイベントにちょこっと投げさせていただいたのでプラスアルファしてまとめてみました(ら、2月というより3月ぽくなってしまいましたがそこはご容赦を)。
2、6、7、8首目が実際に提出したもの。第2首(銀紙を〜)は、他の方のお作への返歌でした。