つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

サルベージ・全ての語彙を

遠い日の花火のようなものをただ見送っている いくつも見たよ。

階段を下る足音響くたび節電灯は夢から覚めて

夏の花みな誇らかに歌いだしそんなことにも傷付いている

わたくしはわるい人間なのだろうなんでも文字に変えてしまって

いつもある私の中の凪いだ水 雨の音ではもう眠れない

塩味の水ばかり飲む夏の陽の落ちるところが水平線だ

方舟は辿り着くだろう三年も前のポストがfavられている


お手玉のように放ってまた受けるくるしさ示す全ての語彙を