花嫁にいつか捧げる草の花
薬掘るもはや死からは遠けれど
本物は白、囮には赤い薔薇
ともだちもぼくも映らず水澄めり
遠目には渡り鳥にも見えるだろう
凶作やドラッグストアの増血剤
石原ユキオさんの提案された「仮装俳句」タグに投稿したもの。ハロウィンでした。
お化けや妖怪、っていわれてみればあまり知らないなあ……ということで気が付い
たらブラッドベリの「塵よりよみがえり」(の「集会」)のイメージで作ってました。「水澄めり」の句のイメージが萩尾望都、というコメントをいただいてうれしかったです。
(萩尾さんといえば「ポーの一族」、ですが「集会」はじめブラッドベリ作品をコミカライズされてるので)
というわけで連作タイトルも「塵よりよみがえり」収録の掌編タイトルです。十
月の民。