つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

年越しバトン2019

「痛覚」でやっている年越しバトン。毎年参加させて頂いております。
昨年に引き続き、今年も少し早めに書いてしまおうと思います。

 


・2019年のこの一冊! という本を教えて下さい。(2019年発行でなくとも構いません。コミック可)

 

白銀の墟 玄の月」(全4巻)(小野 不由美)

十二国記シリーズ新刊にして最終エピソード。

私だけでなく今年は恐らく多くの人がこの本を挙げるだろうと思いますが、久しぶりに夢中になって小説を一気読みする、という体験をしました。
現実の世情とのオーバーラップがますます強くなった気もしつつ、来年の短編集も楽しみにしています。
ちなみに同シリーズの短編集「丕緒の鳥」は2013年のこの一冊で挙げていたりします。当時の感想はこちら

 

なお去年は「わたしがいどんだ戦い 1939年」(キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー)。YAでした。

 


・2019年のこの一曲! という曲を教えて下さい。(2019年リリースでなくとも構いません)

 

Cocco「スティンガーZ」(youtube / spotify)。


12月のライブに行けたのですが、「あっちゃんの『あ』はアイドルのあ……」と小声で数回呟いてからCoccoがこの歌を歌ったのに本当に泣いたので……。
曲自体はあっけらかんと明るい曲です。

 

Coccoという歌手についてわたしの中では、ファンから寄せられる声にどう返していいかわからなくて苦しい、という理由で音楽活動を中断した人、というイメージが強くあります。(イメージも何も、実際そういう事実及びインタビュー記事が存在する)
活動再開後、初めて行った彼女のライブが素人の私にもわかるほど体が辛そうで(声がちょっと不安定だった)、実際その後摂食障害になったと報道されたこと、武道館ライブの後も歌うことの消耗の凄まじさについてインタビューで語っていたりと、その間に服や絵本を作ったり映画や演劇に出たり活動範囲を広げ新しいアルバムを出していても、どうしても「これが最後かもしれない」「またすぐにいなくなっちゃうかもしれない」「好きだって言葉はこの人の負担になるかもしれない」という(自意識だけ肥大したオタクのような)気持ちをぬぐい切れなかったところがあります。


そういう人が自分はアイドルだ、と半ば言い聞かせながらでありつつもみんな歌ってくれた、またここで会おうね、待ってるよと舞台の上から呼びかけるというのは、なんというか、すごく衝撃的だったし、とても美しい希望でした。

 
もうひとつ悩んだのは映画「Frozen2」の「Into the Unknown」。

「Frozen2」はミュージカルとしての構成としては思うところもあるものの、エルサ達姉妹のその後としてとても良かったなあと。
エルサ役のイディナ・メンゼルが歌うバージョンが街中ではよく流れてますが、「Panic! at the Disco」が歌うバージョンがPV含め好きです。
プリンセスものでエンドロール曲が男性ボーカルって初めてではないだろうか。

 

ちなみに去年はミュージカル映画グレイテスト・ショーマン』の「This is me」でした。

 
・2019年一番注目していた人を教えて下さい。

 

特になし。
なお、去年あげた 上西充子(法政大学教授)は今年「呪いの言葉の解き方」を出版されてました。


・2019年の重大ニュースを3つ選んでください。


 1桜を見る会
 2(プライベートなので書けませんが親戚関係でちょっと動きがありました)
 3短歌の世界のmeetoo案件色々

 

次点であいちトリエンナーレ関係の諸々や大学入試関係の諸々を。
大学入試についてはひとまずの中止、延期となったのにびっくりしました。現役高校生がtwitterを通じ色々発言したり文科省前のスタンディングに登場したりしていたのが印象に残っています。
あいちトリエンナーレについては補助金不交付の問題は依然としてあるものの、展示再開のニュースには本当にびっくりしました。


……と思ってたら自衛隊中東派遣ってどういうことだ。


 


・2019年の流行語を勝手に選んでみてください

個人的には思いつかないのですが、#Kutooが流行語大賞を取ったのは良いニュースだったと思います。

 


・2019年の漢字を一字選んでください。

底。

落ちるところまで落ちた、いやまだ落ちるのかと思いつつ、いやそれじゃやっぱり駄目だろう、というニュースを多く見た気がします。
ちなみに去年は「破」、おととしは「暴」としていました。

 


・あなたが2019年一番嬉しかったことは何ですか?

GWにウズベキスタン旅行に行けたこと。楽しかったです!
友人の友人と一緒に、という今までないような大人数での旅行だったのですが一人では絶対いけなかったと思います。

その他、歌壇賞の候補作になって評をもらえたこと。
誕生日に予約の競争率がめちゃめちゃ高いメイクレッスンに行けたのもすごく運が良かったです。。結構あるなあ。

去年は都をどり短歌賞をもらってました。



・あなたが2019年一番悲しかったことは何ですか?


10月の大型台風で予定していたイベントが欠席になったこと。
東北に行く予定でした。本当に悔しかったです。叶うならいつかリベンジしたい……。

あいちトリエンナーレ補助金不交付決定。
展示が再開されたのは本当に嬉しかったのですが、そもそも展示中止になったことが悲しい。
展示はすごく良かったです。


ちなみに去年は東京医科大の差別入試を発端とする医大全般における入試の女性差別でした。

 


・あなたが2019年ハマったもの(こと)を教えてください。

スープジャーのお弁当とナッツのおやつ。
ナッツは個包装のを箱買いして職場で食べています。
 
去年は音楽と漫画(「ワールド・トリガー」と「呪術廻戦」)、ドラマ「アンナチュラル」を上げていました。

 
・あなたにとって2019年はどんな年でしたか?

「底を打った」年。
政治の方を中心にろくでもないことは多々起きた一年だと思いますが
一方で11月末あたりから、もうあかんだろうこれはと声を上げる、みたいな出来事が各方面であった印象です。
一周回って(あるいは閾値を超えて?)「正しいことは正しいし悪いことは悪いのだ」と主張され始めたというか。
酷い事件が起こるたびショックを受けて、それにも麻痺しかかっていたような状況ですが、酷いことが酷いことだとようやく認識されるようになったのだ、
遅くとも世の中はちゃんと進んでいるのかもしれない、とも思えた年でした。


去年は「女、女、女!」と書いてました。

  


・2019年にやり残してしまったなあということはありますか?
 
去年、本棚を買わなかったと書いてるんですが今年も買ってません……。
とはいえラグとクッションを買って絨毯を捨てました。えらい。とてもえらい。

 


・2020年の目標を教えてください。

顔つきを変える。
メイクとか表常勤の訓練とかってこともあるんですが、色んな意味で。

去年、いろいろと世に出る、を目標にしてたんですがまだまだな気がするので体力づくりと併せ引き続き。
あと英語の本をもうちょっと読むようにしたいです。

去年書いていた、メイクと服を派手にする、はちょっとずつできてるかなー。

 

・2020年のヒットアイテムを予想してください!(グッズ、流行語、タレント、ファッション等)

日本の(サブ)カルチャー分野における課題の指摘。
労働環境やポリティカル・コレクトフェミニズム的な意味で。
もうすでに流行っている気もしますが、中韓のカルチャー。アニメとかサブカル方面で大きいヒットが出たりしないかなと。
同じくもう既にありますが二次元キャラとのコラボグッズは更に拡大する気がしています。


ちなみに去年この項に「暴動はそろそろ流行っていいと思う」と書いたら結構受けました。今も思っています。