ひとつだけ
ひとつだけ、とねだった花にみえるから燃やしていない線香花火
トリ、メダカ、ロボット、サクラ、ライカ、ベルカ 名づけるほどにさみしくなった
色彩で話せるならばいまはもう菫色、の、濃淡ばかり
ベランダに火薬の匂い残るころ燃えさしとして眠りに向かう
青空の真下にひとりそのような作中主体にいつかも会った
テーマ詠 「文房具」
「深海」を「月夜」に変えて書いてみる最初の歌に夜の雪が降る
牛隆佑さんのコラム「牛さんの短歌なう!」第6回「私家版歌集ってどうですか?」で、私家版歌集の事例のひとつとして「ヴァーチャル ・リアリティー・ボックス」を挙げて頂いてました。ありがとうございます。
こちらで一首評を書いていただいていました。ありがとうございます。