着飾ったカイワレ達のひるごはん 白熱灯は我を育てず
衰えた筋肉はまだ眠ってる非常階段のひそやかな息
本当に → 申し訳ありませんでした。 先回りされ終わったメール
目の前に落ちた言葉をただ拾い謝罪メールは長くなりゆく
電灯が消失点へ走る夜 我等机に縛られて居り
印刷機の轟音の中眠る夜は 熱帯雨林の消えゆく朝だ
かみさまは職場に届く空メール クリック・祈る この手を止めて
ラムネなく鎮痛剤を飲み込んで 夜の階段じゃんけんグリコ
回廊の硝子戸越しの星は皆 泳ぎ出せない魚の水槽
私だけのため点る明かりの下を通ってまた電気を使う