2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「かつてここ一帯が戦場でした」晴天の下告げる幽霊
(査定では全て合格)出荷されなお落とされる不要な手足
ローリング追い掛けないで抜かないで転がるような足踏みをする
こんなにもうしなってから時は経ち実った桃が掌にある
透明な涙も既に飽和して溶け残るものはいつも醜い
唇を尖らせながら暮らしてる言い返せない「無精者めが」
走るべき線路の入口見付からぬ地下鉄たちの隠れてる車庫
狭い部屋合法的に叫びだすための歌さえもう忘れてる
触れたなら燃やしてしまう。灯籠の炎のように震えてる君
路地裏のマンホールの蓋回しつつ曲芸師らは夕暮れを行く
雪、嵐、カレー、夜更かし、細い道。大人にはもうつまらないもの?
私にも倒せるほどの巨大さの悪があったら、あればいいのに
はたはたと震えて落ちるひとひらが泣けないきみに泣こうよと言う 散らされた花も北ではまだつぼみ。悲しいことはまだ起きてない ふかふかのぷーさんの手の下頭入れてなでなでしてもらうふり 「お花見の穴場はこちら」細い木の花に埋もれた雀が笑う 花びらを…
自動じゃない扉の前に立っていて開かないのでまだ立っている (テーマ:開)
絡み合うかたまり幾度も指で撫ぜほぐれた鎖の先を探す
溜め息もチューニングされてるなんて。ボーカロイドは嘆きつ歌う
がしゅがしゅとキャベツの酢漬け噛みしめて自分の口を痛めつけてる
本当は第一志望じゃなかったにんげんをまだ止めずにいます
久しぶりもう大丈夫と言う君と笑いあう夢毎日見てる
掛軸を広げる手付きで風は揺れ進水式の始まり告げる
死ぬだろうカップに沈む花びらも沈ませたまま飲み干していく 星さえも回る速度はのろくなり白い微熱に震える夜空何度でも生まれ変われる本当にどよめきながら空への脱皮 まだここは最後の場所じゃないだろう 掌振れば最後の一人 頭下げ紙差し出して赤く丸い…
企みは全て成功一斉に開いた花が呵々と大笑
送り手の分からぬプレゼントとして君の視界を桜で染める
真夜中の後頭部から声がして誰も私にごはんをくれない 嘘不信逃げる疑う責め立てる貴方がいない貴方がいない ぼくだけが一番だって言っててよ意味が無くても言って、言ってよ ぼくだけがいてほしいって言っててよ意味が無くても言って、言ってよここからはも…
痛い傷抱いた貝が全て丸い真珠を吐いて眠れますよう
「悪かった」狩の場めぐるその度に涙を落とす鰐もいるとか
ひとりでは飛んでいくことできなくて溜め息揺らす風船の紐
液晶を灯せば人の声はするひとり晩餐会の始まり
そよそよとそよぐ笑みのみする君のきっとはいつも否定の言葉
武器ならば持っているぞとビニ傘を携え風に走る少年