2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
あたたかいものはこぼれる(それでよい)てのひらの中こだまが響く + 東京ステーションギャラリー ・東京駅復元工事完成記念展「始発電車を待ちながら」に。ちなみに二回行きました。 参考:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/120906.pdf#zoom=100
お辞儀してレベルアップの音を聞く戦闘シーンにいたのか、私
誰そ彼という語を知ってからのこと君だと思う五時の夕闇
何処からをノブレス・オブリージュとするか(仕事先では笑っています)
人の横で静かな水は喉に満ち大きな息を吐(たぐ)り上げたり
変更を保存するかと尋ねられどっちが正解なのか訊きたい
千年も経てばふたりはいないので北極星とは概念の星
こわごわと広げた手にも陽は落ちて「恩賞を受け取ってもよいか」 窓際の白い紐わずか揺れており遠い大地の動きを辿る声がより小さい方はどちらです雨はふるふる耳はふたつだ 君はもう痛くはないさ言葉とは無理に作ってさらした傷だ 夕焼けはもう似合わぬと諦…
この中に埋もれたしとて下向けばラップトップのわずかなる熱
肩下の左側のみ強張って習い覚えた罵倒語を吐く
賞罰の対象でない後悔が網にかかって重くなる羽根
幾度も畳まれしことその疲弊テーブルクロスの折り目は浮けり
鍋の湯を落とす一瞬流し場はままごとに似た色に染まれり
ファミマからおでんの匂い消え去って嘯くおまえ「永遠は無い 」銀紙を開く音のみ聞こえきてそれを二人の心音とする おしまいの紐が揺れだす帰り道「どちらが正しい生き方だろう」絶対に桜の味じゃない菓子を押し付けあって何かを真似た 潔い死に方について考…
立ち枯れてゆく冬の木も春来れば何かになると告げし傲慢各停のリズムで走る箱の中追い付けぬまままつすぐ走る明け方の電信柱が聞いていた陽射しに溶ける君の絶叫やがてみな死ぬよ、死ぬよと言い聞かせ吐き出す息をまた吸い込めり 聞く価値の無き言葉なぞある…
やがてくる別れの数を眠る前布団の中で数え続ける
それはどの券売機にて売られしか君の「普通」になれる切符は
お互いの痛みを叫びあうように雨は砕ける道路の上で
手首から歯車の噛む音を聞く蕾もやがて開くのでしょう
まづ茶器は温めるべしと言ふ君の言葉はほのか兄めきてをり妖精について語れる目の先を子犬とともにひたすらに追ふ冬薔薇滲む夕暮れあたたかく君の手ばかり読み返すなり適切な訳語がつひに見つからず愛とも恋とも言へずにしまふ息を詰め伸びる背のみを対とす…
諦める儀式の開始 行先の「各駅停車」を「回送」とする
嫌われぬための言い訳なら得意「甘さ控えめ」ばかり手に取る
新雪と呼ばれることもなく水になったものらの名を考える
新製品並んだ棚は明るくて「古くなったら死ぬしかないの」 新雪と呼ばれることもなく水になったものらの名を考える ハローハロー視界は真っ白なのですが無かったことにはならない、どうぞ 音も無き殉教 雪は窓の灯に身を投げました身代わりとして まだ春はか…
参加します。 今年はもう少し、読める歌が増えますように。宜しくお願いいたします。