2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
まだ生きていかなくちゃべたべたしてる。「西洋骨董洋菓子店」(アンティーク)文庫版開いて
薄まった夜に掌透かしたら溶けだしていく夜の生き物 同じ場所走り続ける秒針の痙攣耳に落ちていく夢 すべて夢だったのですよ。夜が来て目覚めた私がひとり呟く静寂が午睡の国に着かぬまま山手線の窓から、ひかり 大股で踏み出す通奏低音/主よ人の望みのよ …
そのほかはすべて邪推となるゆえにストローだけが踊るテーブル
丸まれば天気予報も分からずに布団の中で苔玉となる
見送ってばかりいた風見の鶏がはぜの葉のせて風に乗る秋
前世では恋人だった電柱をたわむれに抱く やはり冷たい
目覚めれば緑の微熱帯びたまま水の匂いに埋め尽くされるたっぷりと含ませるには惜しいので枝の先から春のきみどり青い青いシャガの草むら駆けていく冷たい露が足から回る 船の帆を、カーテンを、樹の枝を、葉を、膨らませ風は私を過ぎるハイヒールがっつがっ…