つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夕焼け

掌をどれだけ集めて勝てるだろう巨悪とやらにじっと手を見る 白桃を剥けば蝕む黒い種生まれた時はなかったろうに 祈りとは元は怒りであったのだ怒号流れて風風揺れるひとりだけ生き延びたような夕焼けがまだ続くので走って帰る 通り雨濡れだす君の髪の毛がひ…

題詠blog2012感想

初参加が無事終わったので、記録として。基本スペック。元々短歌は読むのは嫌いではなかったのですが(かんたん短歌blogはよく覗いていました。その後、文学フリマの詩歌コーナーを友人に紹介されて色々見て回るように)、1月に好きな劇団が解散したのを切…

完走報告(円)

完走しました。所要期間は半年弱といった所でしょうか。 初参加のためまずは参加することに意義がある、と思っていますが、色々と面白い体験でした。運営の方、有り難うございます。 トラックバックミス等でご迷惑をおかけしてすいません。 完走者のお作を、…

100:先(円)

この先で待っているよと言いながら振り向いてみるひとりの道を

サルベージ・金曜日

まだ歩く理由をひとつ、ふたつみっつ水銀灯の数を数えよ 街路樹の途切れたアーチ、その続きひとり描けば空もくぐれる 赤い舌だらりと垂らしその奥を見せつけながら花は枯れゆく 生まれてしまったし生きてしまったしまったしまったなにもない日々 もう決して…

99:趣(円)

うそつきは嫌いといううそつきばかり素肌のような趣向をはたく

98:激(円)

本当に激しく燃える火は青いあれは不知火、人の魂