2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
沈黙に漂白された死者たちの言葉で空が今日も見えない (斉藤斎藤選 ・佳作 テーマ:空)
いずれ来ること知っていた星何度でも裂かれてしまう裂かれてしまう
野原つてどんな場所なの天国に似てる場所なの光つてゐるの
いつか見た快晴だとか私たち瞬くたびに記憶を無くす
平気じやない、これは痛いと認めなきや(目蓋を閉ざす満員電車)
返事など帰らぬ穴に投げ込んだ日々へと腕 眠らなければ
瓶詰めの緑の水がまた揺れて海にまつわるおとぎ話を
見上げれば時は育つてをりました誰の手柄と言わず、まつすぐ
でも僕は花ではなくて雪解けの君を汚せる泥になりたい (テーマ:春)