こっそりと電源入れて覗き込みここは戦場だったと気付く後からは変えられないという二択 選べることは幸せですかこちらでは世界はずっと夜のまま鬼火の色に照らされている進軍の太鼓がずっと鳴っているTPPや原発のため会う人の皆エージェントだと思う夜最寄…

人魚を待っている、とあいつは言う。 学校までの道は自転車で三十分、海沿いの真っ直ぐな道は緩やかな坂道になっている。車の殆ど通らないアスファルトの狭い道には真ん中に大きなひびが走っていて、タイヤが触れるたびにがくがく揺れる。 帰り道は下り坂、…

君は私を人間だと言う。機械ではないと言う。 私はそれは違うと思っているのだが、君は決して受け入れようとしない。 私は今日も君に会いに行く。 握手の代わりに手を 通勤に支障はないと示すためすり抜けて行く自動改札 液晶をひたすら磨く帰り道消えない影…

泣きかたも泣き終えかたもわからない私の中に水だけがある (テーマ：終)