2013-02-16から1日間の記事一覧
こわごわと広げた手にも陽は落ちて「恩賞を受け取ってもよいか」 窓際の白い紐わずか揺れており遠い大地の動きを辿る声がより小さい方はどちらです雨はふるふる耳はふたつだ 君はもう痛くはないさ言葉とは無理に作ってさらした傷だ 夕焼けはもう似合わぬと諦…
この中に埋もれたしとて下向けばラップトップのわずかなる熱
肩下の左側のみ強張って習い覚えた罵倒語を吐く
賞罰の対象でない後悔が網にかかって重くなる羽根
幾度も畳まれしことその疲弊テーブルクロスの折り目は浮けり
鍋の湯を落とす一瞬流し場はままごとに似た色に染まれり