2012-05-01 サルベージ・緑 うた 目覚めれば緑の微熱帯びたまま水の匂いに埋め尽くされるたっぷりと含ませるには惜しいので枝の先から春のきみどり青い青いシャガの草むら駆けていく冷たい露が足から回る 船の帆を、カーテンを、樹の枝を、葉を、膨らませ風は私を過ぎるハイヒールがっつがっつと打ち鳴らし戻れないまま地団駄になる もういない人の悪口言いながら笑うと勝手に増える習性 黄色ならたんぽぽなのはな春の色デモがある日はいつでも曇り 光ってる窓越しに見える世界人間にんげん、ではない私