2012-06-07 サルベージ・水の袋 うた ベランダで雨雲を待つ傘布が振り向かぬまま透かした光流れない涙ばかりで満ちてゆく水の袋になってしまった 太陽が明日も昇るかのようにふつうであると赤い唇 寝静まる夜の隙間に産まれ落ちひとりでに死ぬ生き物がいる 集会後の空は強風 今、すべての夜の夢が砂となる。夜の指から落ちていく砂音が「塵から塵へ、塵から塵へ」 ブラッドベリの訃報に。 教科書で出会い野田mapでも引用された「霧笛」も良いけれど、「集会」(と「塵 よりよみがえり」)も好きでした。