つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

5/7東京文学フリマに参加します。

標題通りです。相変わらずいろいろなところに手を出しているのでスペースごとに纏めてみました。

 

G24 BL短歌合同誌実行委員会

・共有結晶別冊企画・二次創作短歌非公式ガイドブック

 企画・主催です。

 共有結晶はBL短歌に関する合同誌なのですがこちらは別冊企画として二次創作短歌に関する(評論中心の)本になります。といっても「ガイドブック」なので、twitterやpixiv経由で短詩に興味を持ったばかりの方に面白い本、を第一に目指したつもりです。表紙イラストがポップでかわいいです。

 私自身はいろいろ……というか企画書レベルから書いているのでむしろ携わってないところを数えた方が早いような状況ですが、キャプション・タイトルから実際の評論まで色々書いてます。座談会やインタビューではみんな頭いいなあとぼんやりしています。

 

・刀剣短歌集「fragments」

 昨年秋に頒布開始した個人誌を委託させて頂きます。サンプルはこちら

 

・アニポエvol.5 スポーツアニメ特集

 杉中昌樹さん主催の二次創作詩誌「アニポエvol.5」に連作十首「Vuelta」で参加させていただきました。掲載内容の詳細はこちら

 なお「アニポエ」は参加者が適宜誌面をコピー・製本することとなっており、文学フリマ当日はG24以外の他、オ57-58でも頒布されるようです。

 

二次創作短詩ポストカードラリー

 二次創作短歌非公式ガイドブックの頒布に伴ってのイベントです。2枚カードを配布予定です。 

 

G16 秘密基地女子

 短歌のzin「うたつかい 春号」に投稿しています。

 

C11 痛覚+Wilhelmina

・姫君の匣

 「お姫様」がテーマの4名による短編集。「末の姫君」で参加しています。

 他天使がテーマのアンソロ「el」、ビートルズの楽曲がテーマの「I say Hello」にも参加しています。

 

よろしくお願いします。

 

 

NHK短歌2017年5月号・ジセダイタンカ

NHK短歌2017年5月号、ジセダイタンカの欄に短歌7首連作「Border」と短い文章が掲載されました。
ジセダイタンカの欄は天野慶さんが編集を担当されており、見開き1ページに3人の連作及び文章、1名の歌集紹介が掲載されることになっています。法橋ひらくさん、志稲祐子さんとご一緒させていただいています。

文章の方ではweb漫画「サトコとナダ」(作者:ユペチカ、監修:西森マリー)第14話、サウジアラビア人女性ナダのニカブについての台詞を引用させていただきました。

sai-zen-sen.jp

もともとWeb連載の始まる前から作品を拝見していた作家さんなのですが、引用させていただいた台詞は中でも印象的だったことから、今回引かせていただいたきました。……なのですが、実は校正時に引用間違いをご指摘いただいて真っ青になりました。修正できて本当に良かった。
原稿のやり取りの際、校正のため実際にweb漫画を見ましたが面白い作品ですね、と言っていただけてとてもうれしかったです。

ちなみに4月25日からツイ4で本連載開始とのことです。おめでとうございます。

 

 

天野さんのコメントで作風や活動の仕方について(なのだと思う)「自由闊達」と評されたのがちょっと面白かったです。機会があれば自己紹介の時に使ってみたい。

本としては漫画「月に吠えらんねえ」作者の清家雪子さんと穂村弘さんの対談企画(第2回)が戦争詩についてで面白かったです。

 

なお、掲載誌のkindle版購入はこちらから。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06W576JQZ

 

よろしくお願い致します。

東京歌壇4月16日

 

いまはただあなたひとりの真っ白なカーテンとして夕焼けを待つ

 

東直子選・佳作でした。

webで一首評をいただいていました。ありがとうございます。他の記事を見てタイトルがアナグラムなんだなと暫く経ってから気が付きました。

note.mu

そして崩れる

そして崩れる


わたくしの影も眼鏡を持っていて時折外しレンズを磨く

俯いた君をまっすぐ貫いていつかは帰る星なのだろう

やわらかなだるま落としとして甘いパンケーキつむ(ちょっと崩れる)

さいはてかさいしょの場所かわからずにふたり見つめる海の青さよ

プラスチックのかごいっぱいの花びらを色あせたってまだ言わないで

すきまからずっと見つめていたはずのきみの代わりにみどりかがやく

瓶にして何本分かアスファルトに混ぜ込まれたる硝子カレットは

封をされる。そしてゴム印を押される。図書費の項に書かれぬ書名

反射するひかりをすべて花と呼ぶチューリップ痛いくらい赤くて

悼むという行為のエンターキーゆえに草いきれへと沈むEpitaph

孤児だったアン・シャーリーが馬車に乗り揺られるような陽射しのなかで

ながいながい旅路だろうね鳥たちのまなこに映るみどりそよめく

 

夜がくる。 なまぬるいばかりの川べりをもうちょっと歩こうか、廃墟へ

 

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