題詠2014
延長コードに延長コードを繋げたりして今日もまた終わるから
ブラインドうっすら錆びて私たちまたすぐ慣れてしまうんだろう
森だから夜更けのソファに倒れこむ淋しくないねもう深緑
いずれ来ること知っていた星何度でも裂かれてしまう裂かれてしまう
野原つてどんな場所なの天国に似てる場所なの光つてゐるの
いつか見た快晴だとか私たち瞬くたびに記憶を無くす
平気じやない、これは痛いと認めなきや(目蓋を閉ざす満員電車)
返事など帰らぬ穴に投げ込んだ日々へと腕 眠らなければ
瓶詰めの緑の水がまた揺れて海にまつわるおとぎ話を
見上げれば時は育つてをりました誰の手柄と言わず、まつすぐ
みんなみんなわたしが眠る前のこと。飲み干している透明な水
空洞はどこにでもあり風が吹く花は咲くよと歌う声にも