放られて折られし枝のやうな腕じつと見ている 嵐は過ぎた 濡れたもの全て乾いて明け方の薙ぎ倒された森ただ静か 越えて行く鳥、馬、魚、花の種 国境だけが何処へも行けぬ真っ黒に染められてゆく人間を見送る桜風に膨らむ 外は雨。濡れる桜を過ぎ行けば窓の水…
奇妙だと思えば何もかも奇妙身体全部を覆ってる皺
何事の不思議なけれど訪れる春を今年も身体に通す
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