運ぶ 揺らす
一人から恋は生まれるこんなにもみにくい夜が色づくなんて
白鳥とカラスがたぶん似てること虚構の街に風がふくこと
物心ついてからいつも泣きそうだこの世の誰にも意味なんてない
混ざるのは指だけだからいつかいつか見えなくなると君を揺らした
黙りこみ愛は暮らしになるのかな群れなしていく胸の鼓動へ
既存の歌の歌詞に使われた言葉「だけ」を使って作った短歌(コピペ短歌)の連作でした。コピペ元はこちら。
運ぶ 揺らす
一人から恋は生まれるこんなにもみにくい夜が色づくなんて
白鳥とカラスがたぶん似てること虚構の街に風がふくこと
物心ついてからいつも泣きそうだこの世の誰にも意味なんてない
混ざるのは指だけだからいつかいつか見えなくなると君を揺らした
黙りこみ愛は暮らしになるのかな群れなしていく胸の鼓動へ
既存の歌の歌詞に使われた言葉「だけ」を使って作った短歌(コピペ短歌)の連作でした。コピペ元はこちら。
ただいまと誰にともなくつぶやいて静かな部屋にあかりを灯す
おかえりと迎えるはずが力尽き今夜も猫に先を越される
金の瞳をほそめて彼はしらんぷりきみとの今日のいたずらのこと
本日も不肖下僕の背に乗ってご満悦なる猫さまでした
ちぐはぐなバディよすすめ積ん読の山をパジャマの川をかきわけ
冒険の旅を横目に眺めつつ君は食後のほうじ茶を飲む
一服の合間にこぼすため息も吸い込んでまた明日ね、ルンバ
充電器に戻れば掃除終了でおやすみなさいはちゃんと言えたよ
大葉れいさんとのネプリ「AI?」に掲載した連作でした。
掲載順の帰趨が大葉さん、偶数がわたしです。
あおいあおいGoogleEarthの海底が今日も綺麗で海に行きたい
港まで道案内をしましょうかそれとも空を見上げましょうか
真空の宇宙で星は歌うこと それで恋人は君にいますか
恋人がいれば今ごろ夕焼けの青くかがやく火星にいます
ロケットは持ってないからでたらめな君の神話の続きをねだる
あかねさす百万ドルの残業で眠れぬ夜だ うたってよ、Siri
「子守唄」をウェブで検索してみます(いつものようにあなたの苦笑)
大葉れいさんとのネットプリント「AI?」に掲載した連作でした。掲載順の奇数が私、偶数が大葉さんの歌になります。
もとは「Re:短歌」という返歌がテーマの公募企画に出したものでした。設定をどうするかで複数案が出たので、折角だから両方、ということでネプリになりました。大葉さん、ありがとうございました。
昼でもなく夜でもなくてわたしたち自分の顔をすぐ見失う
ネプリコメント欄に掲載した短歌でした。
タイトル通りです。今年もいろいろ出してます。
新刊
G11 BL短歌合同誌製作委員会
「ヴァーチャル・リアリティー・ボックス」
私家版歌集です。2012年から2017年までの200首強を収録しました。
装丁・誌面デザインは倉又美樹さんにお願いしました。
共有結晶別冊「萬解」
俳句・短歌の「鑑賞」に焦点を当てた本です。編集・鑑賞文で参加しています。
その他短歌のフリーペーパーとして「MASTER TEMPO」「AI?」を配布予定です。
キ21~22 稀人舎 『Solid Situation Poems』
「現代詩手帖」(思潮社)2017.8~10月号連載の誌上アンソロジー企画〈川口晴美と、詩と遊ぶ〉を纏めたもの。1首が詞書として引用されてます。詳細はこちら。
G5~6 Nんたる星
委託ペーパー「Re:短歌」に連作「デイジー・デイジー」(「AI?」に収録)が掲載されています。
既刊
B57 痛覚+Wilhelmina 『姫君の匣』
お姫様がテーマの小説アンソロジー。「末の姫君」で参加しています。
よろしくお願いします。