つきのこども/あぶく。

おはなしにならないことごと。

シュレディンガーの傘(みずつき6)

シュレディンガーの傘

 

どこからが雨雲なのかわからない空の下でも無防備だった

ロッカーの遠い密室開くまでシュレディンガーの傘の花柄

曇天に開くてのひら法律が雨になるまであとどれくらい?

紫陽花に香りはなくて暗がりに寄り添いあえば震える睫毛

雨の気配、雨の匂いを遠ざける天井ボードの乾いた白さ

干上がれば点字のようにしろじろといつかひかりはしない 言葉は

 

 

毎年梅雨の時期に実施されている企画、みずつき6に参加しました。毎年、ではないですがテーマが好きなこともあって結構参加させていただいてます。

主催の千原こはぎさん、ありがとうございました。